ダニによって起こる害:アレルギーを引き起こす

ダニ

ダニは目に見えないほど小さく、いろいろな種類が存在します。中には人間に大きな危害を加える種類もあります。
人間に危害を与える危険性の高いダニの種類や、ダニに刺されてしまったときの対処法などについて理解しておきましょう。

種類によって影響は様々!人に害を及ぼすダニって?

寝具などの私たち人間が直接肌に触れる物に生息しているダニは、人間に被害を与えることがあります。主なダニの種類について知っておくと役立ちます。

チリダニ

枕や布団などについていることが多い種類がチリダニです。人間を噛むことはありませんが、アレルギー症状を引き起こす原因を作ります。
チリダニの糞、卵、抜け殻、死骸などがアレルギーの原因物質となり、アレルギーを引き起こすのです。

ツメダニ

人間を噛む種類のダニです。家の中に生息しているダニの中でも全体の数は少ないのですが、他のダニを食べて繁殖しますので、ダニが多い家庭は要注意です。

もしも寝ている間にツメダニに噛まれてしまったら、かなりの数のダニが存在すると考えられますので早急の対策が求められます。

ホコリダニ

現代の家庭では少なくなった畳に存在するダニの一種です。屋外では農作物につくことが多いのが特徴です。
人間への危害は少ないですが見た目が気持ち悪いですので発見したら、不快な気分になります。

マダニ

他のダニのように屋内で発生することはほとんどありません。山や草むらなどから持ち帰ってきて被害にあうケースがほとんどです。
人間を刺咬して吸血するため、後日感染症を引き起こすなどの危険性があります。

マダニにさされたときの対処法

マダニは別名殺人ダニとも呼ばれるほど人間にとって脅威となる存在です。感染してしまうと適切な治療薬がない感染症にかかるリスクもあり、死に至ることもあります。

万が一マダニにさされてしまったときの対処法について理解しておきましょう。

マダニに刺されたときの症状

マダニに噛まれてしまうとチクリとした傷みを感じます。
すぐに症状が出るのではなく、数日から数週間後に赤い斑点のようなものが出てきます。

そして風邪の症状のような筋肉痛、頭痛、関節痛、熱が上がる前の寒気などの症状が出てくるため風邪を引いたと勘違いするケースも少なくありません。

マダニが噛みついているときは

マダニが噛みついている状態を発見すると、すぐに引きはがそうと思いますがそれは誤った対処法です。
無理に離してマダニの歯が皮膚に残ってしまうと、手術をして取り除く必要性が出てくるからです。方法としては殺虫剤をかける、ワセリンを塗る、虫除けスプレーをかけるなどが効果的です。

すぐに皮膚科を受診する

マダニに噛まれたあと、何もせずに放っておく症状が悪化して命を落とすこともあります。もしも傷みや赤い斑点が出てきたらマダニに刺されたと考えられますので、早めに皮膚科を受診しましょう。

家に発生するダニを抑えるためには?

ダニの被害を発生させないためには、家の中に生息するダニの数を減少させることが得策です。

ダニが発生しやすい物は天日干しに

ダニは布団、ソファー、座布団、枕といった人間の肌に直接触れる物に繁殖しやすいため、そのお手入れを入念に行うのがコツです。

これらの物はこまめに天日干しをしましょう。どうしても天日干しができないときは布団乾燥機で代用します。

天日干し後のコツ

布団を天日干しすると取り込むときに布団叩きでホコリやダニを落とそうとしますが、逆効果ですから、やらないようにしてください。

布団をたたいてしまうと布団の中にいるダニの死骸などのアレルゲン物質が表面にでてきてしまうからです。

天日干しや布団乾燥機を掛けた後は、掃除機を使って布団の表面、中にあるアレルゲン物質を取り除きます。

その他の毒を持っている虫はこちら → 蚊の毒性について

まとめ

ダニの発生を完全に抑えることは難しいですが、きちんとケアすればその数は減らせます。ダニはアレルギーや感染症の原因ともなりますので十分注意が必要です。