毒性の強いハチと聞くとスズメバチの名を挙げる方がほとんどだと思います。しかしスズメバチ以外にも毒性が強く、刺されることで人間が危害を被るハチの種類がいるのです。
アシナガバチもよく見かけるハチの種類の一種なのですが、その毒性の強さが気になります。
アシナガバチは体長が長いのが特徴的で、見かける機会も多いハチの一種です。その毒性の強さ、刺されたときの症状や対処法について知っておくと役立ちます。
アシナガバチの毒はどのくらい強いの?
スズメバチに刺されて人間が死亡してしまったという例は聞いたことがありますが、アシナガバチに刺されて死亡したというケースはあまり聞いたことがありません。アシナガバチの毒性はどのくらい強いのでしょうか。
その他のハチの詳細はこちら → スズメバチの毒性について
それほど毒性は強くない
アシナガバチは比較的体も大きなハチですから一見毒性が強いように見えますが、実際のところ毒性はそれほど強くはないのです。
しかしだからといって安心してはいけません。実はアシナガバチに刺されて死亡した事例があるからです。
あアシナガバチに刺されてアナフィラキシーショックを発症して死亡した例がありますので、刺されないように注意する、刺されたら適切な処置をするのが望ましいのです。
攻撃性も少ない
強い攻撃性を持っていると言われているスズメバチと比較して、アシナガバチは攻撃性が低いと言われています。
だからといって何をしても攻撃を仕掛けてこないわけではありません。たとえば巣を攻撃する、アシナガバチを素手で触るなどした場合は自分の身を保護するために、針で攻撃してくると考えられます。
むやみにアシナガバチを刺激するようなことは避けるのが無難です。
刺されたときの症状ってどんなものがあるの?
アシナガバチに万が一刺されてしまったらどんな症状が出てしまうのでしょうか。主な症状について知っておくと役立ちます。
腫れや痛みが出る
毒性が少ないとはいえ、アシナガバチに刺されてしまったら強い腫れや痛みが出ることがあります。
これはスズメバチや他の種類のハチに刺された場合でも起こり得る症状ですから、よく覚えておくといいでしょう。
怖いのはアナフィラキシーショック
アシナガバチに刺されてしまった後の症状で最も怖いのがアナフィラキシーショックです。これは強いアレルギー症状であり、症状が悪化すると死に至ることも少なくありません。
アシナガバチに刺されて死亡したのはアナフィラキシーショックが原因ですので、その症状がでないかどうかを注意して観察する必要があります。
アナフィラキシーショックの症状とは呼吸困難、冷や汗、血圧低下、じんましんや意識障害が出てきます。
もしも症状が出てきてしまったら早めの対処が重要になりますので、速やかに医療機関を受診しましょう。
刺されたときの応急処置を解説
アシナガバチに刺されてしまったらその応急処置をすることで重症化を防げます。応急処置の方法について知っておきましょう。
傷口を洗い毒を出す
アシナガバチに刺されてしまったら二次被害を防ぐために速やかにその場を立ち去ります。仲間のハチから攻撃を受ける危険性もあるからです。
その後水で流しながら傷口の毒を手で絞り出して洗い流しましょう。その際にできるだけ患部を冷やして毒の巡りが早くならないように気を付けます。
もしも持っていたら抗ヒスタミン成分を含む塗り薬を患部に塗って、症状緩和を試みます。しばらくは毒の周りを遅くするために安静にして過ごすようにしましょう。その後念のため皮膚科を受診しておくと安心です。
速やかに病院を受診する場合
もしもアナフィラキシーショックの症状が見られたら、自分ではどうにもならないので速やかに病院を受診します。
この場合は一刻を争いますので自力で病院へ向かおうとするのではなく、救急車を呼んで構いません。
まとめ
スズメバチと比べるとアシナガバチは毒性の強いハチではありませんが、適切な対応をとらないままでいると、重症化する危険性があります。
よく症状を見極めてその時に適切な対応をとるようにしましょう。